旅行・レジャー集客とWeb集客が出来る社内の人材づくり

観光コンテンツの磨き上げが受入れ前と受入れ後に2回必要な訳

琵琶湖の石の上で休むユリカモメ

Last Updated on 2024-12-28

いよいよインバウンド市場も2019年に迫る市場の回復を見せています。私の周りのランドオペレーターやガイドの方々も多忙な毎日を過ごしておられる様子。
訪日客数最多だった中国が本格回復していないなか、この回復ぶりは世界の日本の人気ぶりを感じさせるものです。

さて、私が関わるDMOなどの公務事業においても「体験プログラムの開発と造成」をいくつか手がけてきました。spれらの中では、2019年に商品化を果たし、ランドオペレーターを通じ提案してもらい、海外バイヤーがシリーズツアーでの採用が決まった案件もありました。

インバウンド市場など何も関係がなかった地方や郊外の施設に、年間数百人という欧州から旅行客が訪れるという実績を出すことが出来たわけですが、タイミングの悪いことに予期もせぬパンデミックに襲われました。
しかし、ようやくそれらの頓挫してしまったツアーも再開。リアルの海外からのお客様を目の前にすると長かった沈黙の日々もあり、感激も一入です。

そのようななか、想定はしていたものの、やはり実際の受入れはどのような体験プログラムも、生のお客様で対応をしすると緻密に手順づくりをしたつもりでも100%想定通りにはいかないものです。

午前のプログラムは、ホテル出発時にも小さなトラブルもあるもの。予定通りに現場に到着されないことが意外と多いのが現実でした。しかし、このプログラムを修了した後は京都から奈良へ向かい次の行程も決まった時間があります。

結局、体験時間を短縮するのは最初の行程となることが多くなり(昼食等の予約は、調理の関係から時間通りにしなければならないですね)現場での柔軟な対応が必要になってきます。

また、思ったよりご高齢のお客様も多く、お手洗いなどの時間が想定以上に必要だった、ということや、「これは関心を持ってもらえるだろう」と自信を持っていた体験のパートが以外と期待するほどの反応が無かったりと、気持ちもタフに持たねばならない場面もあったりします。

インバウンドのお客様は、そもそも日本人とは文化が違う方々。まして様々な国・地域の方が来訪するわけですから、インバウンドビジネスでは日本人のようにお客様の反応を先読みしたストーリー立てはとても難しいわけです。

欧州からの訪日グループツアーを体験プログラム販売で受入れる。森田撮影
DMOの事業で実際に造成した体験プログラムの欧州グループ受入れ風景 やはり受入れ後の微調整が必要だ

受入れ側はその現実を捉え、諦めずに修正や対策を講じる作業が大切で、それこそがまさに「コンテンツの磨き上げ」だと実感します。


つまり一般に行政事業などでよく言われる「コンテンツ磨き上げ」とはそう簡単なことではなく、また、磨き上げればそれで終わりか?と思えば全く違います。勝負は受入れ後にあるわけですね。
Webサイトもつくって公開して終わりではなく、公開してからが勝負であるのと同じです。
受入れ後にお客様の反応を見て、随時調整をしていく必要が必ずあります。

これは、厳密に言うとツアーの年齢層や性別、ツアーの形態(インセンティブツアーなのか、SITグループなのか?)などによっても違ってきます。(これらのことは、集客のアイデアでまた詳しく書きましょう)

観光庁が発表する「訪日マーケティング戦略」の柱は、「市場別戦略」「高付加価値旅行やAT」「MICE戦略」などとなっています。それらは観光経済成長に大切なことばかりです。

それは単にモノコトの値段を上げればよいということではなく、具体的にそれらを支える要素は「行程中のコンテンツ」の品質とそれに見合った値段ではないでしょうか。


特に、日本のデスティネーションの大半を占める「地方」に必要なのは、それらの戦略を成功に導くための現場での泥臭いコンテンツづくりであり、それらは必ず顧客のニーズや嗜好を知った専門家が介在する必要があります。
(私自身を売り込む意味ではなく、例えば、ランドオペレーターの方などにでも詳しく打診してみる必要があります)

冬にやってくる琵琶湖のユリカモメ
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