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ターゲット設定の考え方4 「訪日客の滞在日数」

ターゲット国は日本に何日滞在しているのか

Last Updated on 2024-03-25

前回は、訪日客の「基点」 即ち、発着地である「空港」についてイメージしてきました。

今回は「皆さんの地域が訪日客とどのように関われるのか?」という点では、より大切になってくる訪日客の“滞在行程”について考えたいと思います。

| 訪日客の旅程、行動を俯瞰できているか?

「日本のどこかの空港に到着し、巡り、どこかの空港から帰国する」
この流れの行程を把握することができれば、皆さんのインバウンド誘致施策や
ビジネスの可能性が見えてくるのは言うまでもありません。

勿論、旅客によってその行程は様々ですが、そうした“流れ”があり、その流れは
ある程度の傾向があることを“大きく俯瞰”しイメージすることが大切です。

しかし、私が関わる仕事では、事業の主体である行政や事業者の方々に、
この俯瞰するイメージが思っている以上にないことが多いのも事実です。

「我が町に何かを準備すれば、どこともなく訪日客が勝手にやってくるのだろう・・・」
こんな感じです。残念ながら、そのように都合よく訪日客は巡ってくれることはありません。

では、「空港に着いてからどのような経路を辿っているのだろうか?」
これをザックリでよいので、大きく掴むことで「何をすればよいか」を逆算する
ことができ、やるべきことが見えてくることでしょう。

事細かく正確に考えようとせず、常に「訪日客の動き」を大きく捉えて
考えることを“癖”にしてしまえばいいと思います。

私など、例えば京都駅で訪日外国人の様々なグループや個人を見ていて、この人たちは
どこから来て、京都の後にどこに行くのだろうか?
西行きの新幹線に乗ったがどこまで移動するのだろうか?など勝手に想像を張り巡らして
しまっています。これは、職業病ですが。

| 統計マニアにならない

では、訪日客の滞在中の行動を何で見ることができるでしょう?
今では様々な調査や統計もネット上で見ることができますし、私がホテル時代に海外へ
営業に出かけていた頃よりもとても精度の高い情報が得られます。

但し、観光庁や大手シンクタンクなど、大規模な費用をかけてサンプル数も多い調査
はともかく、各都道府県の統計においては、もちろん推計レベルのものも多く、
あくまでも目安にすることも大切でしょう。

そのようにインターネットで見ることができる数字を“参考程度”と考えて、
数多く見ていくことで、何となく、訪日外国人の大きな行程の流れが感じられると思います。

| 滞在日数と行動範囲

「空港~旅程~空港」の旅程を考える際、その計画の元となるのは「滞在日数」でしょう。

私の現場では「外国人は日本人と違ってみんな長期滞在なんだろう?」と思っている方も少なくありませんが、最大シェアの東アジアはそれほど長期滞在でもありません。

訪日客の滞在日数は検索すれば、様々なサイトがそれに触れていますが、訪日客データの基本とも言える観光庁の「訪日外国人消費動向調査」を見てみましょう。

観光庁 統計情報 訪日外国人消費動向調査

訪日外国人の消費動向の分析結果に、滞在日数の分布グラフがあります。
コロナ前、2019年の数字で以下のように大まかにイメージすればよいでしょう。

➀東アジア・・・約6割が3~6日までの滞在(短期滞在)

②東南アジア・・約4割が3~6日までの滞在(短期も長期も)

③欧米豪・・・・約8割は7~20日の滞在(長期滞在)

ここで想像出来るのは?

・東アジアの旅客は空港を基点に滞在拠点を計画することが多いのだろう。

・ならば、チャーター便などを調べれば行動範囲も仮説が立つだろう。

・欧米豪の旅客はかなり広範囲な行程も計画するだろう。

・欧米豪の“発着基点”は東京と大阪だが、滞在が長いのに、何故、我が町にはあまり訪問することがないのだろう?

そうした難しくない仮説から、皆さんの町でのビジネスを考えればよいということです。

こうして、統計数字などを一つずつ具体的に見て、おぼろげな想像を確かな考えに変えて、近道を探していきましょう。

次回は、そうした滞在期間における訪問地について見てみたいと思います。

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