Last Updated on 2024-12-28
トラベルボイスにこんな記事の見だしがありました。
「世界の富裕層の旅行意識、旅行計画はインフルエンサーより旅行会社、
重要視するのは・・・(省略)」
富裕層旅行の国際会議(商談会も)であるILTM(International Luxury Travel Market)
におけるウェビナーのレポートでした。
富裕層を扱う専門家が富裕層に関する様々な話題を提供。
特にコロナ後の旺盛な富裕層の旅行への動機やニーズなどとても参考になります。
やはりポイントは、所謂、モノよりコト。
コトへの関心の高さと、体験にはバジェットを惜しまない価値感を持っています。
そして、彼らの旅行計画が「インフルエンサーより旅行会社」と記していました。
これは、私も各所で常に言っていることなのですが、改めてそれが間違いでは
ない ことを確認しました。
私はかつての現場経験で富裕層の方々へサービス(ツアー)を提供していたのですが、
そのブッキングソースはほぼ100%旅行会社(ランドオペレーター)からでした。
(一部、個人的にそれらの層に繋がっている外国人コーディネーターはおられましたが)
旅行会社と言っても、海外の旅行会社ではなく、日本のランドオペレーターです。
きめ細かい手配はさすがに日本のオペレーターでしかできません。
さて、よく考えてみると、そうした富裕層も、大抵は普段は自身の会社のビジネスオーナー
であることが多く、お金が有り余っているから年中遊んで暮らしている人は少ないでしょう。
(もちろん、アラブの王子とかもおられましたが)
基本的にとても忙しい人たちで、一時のバカンスを海外旅行で息抜きをするのです。
ですから、緻密で万全の計画がなされ、まあ、行き当たりバッタリはないでしょう。
つまり「明日は何しようっかなあ~」と、フリーで来る人はほとんどないと思います。
ところが、昨今、この富裕層にまつわる事業に少し疑問を抱くことがあります。
京都などをはじめインバウンド増で、オーバーツーリズムも話題となる今、
日本の政府も、消費単価に着目した高い付加価値づくりで富裕層を誘致する
事業もしばしば見られます。
それはそれでいいのですが、何か、地域の高単価なもの、高価な土産や料理、
普段は門が閉まる文化財を特別に何かすればそれで、、みたいな。
「富裕層=高額なものがあればやってくる」という図式。
こんなのもあります。富裕層からガイドがオーダーが入った時に、
ガイドがそれらのコンテンツを案内できるように、ガイドを育成する・・・?
普段超多忙で、何よりも合理的な富裕層の多くは、自身であれこれ
行き先の情報を調べ、自身でブッキングし、自身で支払いコードを入れ、
そして、自身でガイドをCtoCマッチングサービスに申し込んで探す・・・・
恐らく、多くの富裕層は、そういうことはやらないでしょう。
つまりインフルエンサーなどより、全てはお抱えのトラベルコンサルタントや
馴染みの旅行会社に日程とバジェットと希望を伝えて、絵を描いてもらうだけでしょう。
もっと言えば、本当の富裕層にはよほど特別なものでないと、サプライヤー側の
プロモーションなどまず届かず、正確にはハイエンド層への対策から行うのが
大切なような気がします。
ハイエンド層と言ってもグローバル企業の役員クラスなど裕福な人達です。
富裕層、ハイエンド、それらの誘致こそ「市場流通」から事業をスタート
させないと成果を求めるのは難しいでしょう。
まずは、旅行会社の富裕層担当のプロに聞いてみてはいかがでしょうか。
つまり、海外の旅行博に行く前に行くところは東京のような気がします。

