Last Updated on 2024-12-28
「お金の使い方調査隊」 前回の「旅行でお金をかけること」のランキングに続き、今回は「節約することランキング」を見てみましょう。
調査対象は10~60歳代の589人だそうです。(複数回答)
サイトはこちらです ⇒ 「お金の使い方調査隊」
●旅行で節約することの結果
1位 宿泊費 272人
2位 交通費 246人
3位 お土産代 75人
4位 飲食代 71人
5位 着ていく服・持ち物 36人
前回の「お金をかけること」と見比べると解ることがあります。両方共に上位にあるのが「宿泊費」と「お土産代」つまり、旅行で宿に泊まることと、お土産を買うことの価値感は両極端の人がいるということの現れでしょう。
私は、これはある意味面白い結果だと思います。
宿もお土産も「価格が高い、安いの両方に寄せていくことを考えるとそれぞれの市場がある」ということとも言えるでしょうし、業界の住み分けもできるのだろうと思います。
加えて想像できることは、その価値感は時と場合によってあまり変化したりしないようにも思います。高級志向の人が突然廉価志向に走らないでしょう。
旅マエの宿探しは、Googleマップでホテルボタンを押せばメタサーチも出る時代ですが、価格設定も細かくゲージで指定が出来ます。場所にもよりますが、1人で出張に行くとして8000~12000円ぐらいのレンジでいつも部屋を探す人が「今日は気分だから18000円ぐらいまで見てみようかな」とはなかなかならないと思います。(もちろん、記念日など特別な日はありますが)
私もレギュラーでホテルの仕事に入っていますが、これからのホテルのマーケティングを考えると、一番よくないのは、結局は「中途半端」なコンセプトで営業するということではないでしょうか。
エッジが立ったコンセプトホテルが堅調な理由は、旅行においてもライフスタイルが確立してきたということなのだと思います。旅行を非日常と捉えて普段にない消費を厭わない人。旅行なんて日頃の延長線であって、夜に寝るだけのところはいつものワンルームの寝床と同じでよい人。旅行は「観光」などの枠に収まらず用途が広がる一つのアクティビティとなりました。
ホテルはターゲットの用途、目的、価値感にコンセプトを寄せてていかないと訴求は尖らないでしょう。特にインバウンド増加と共に、都市部ではそれほどに宿が激増しています。
そういう意味で、今後の方向性について難しさが増すのは、昭和の頃に建った、当時はそこそこハイレベルなシティホテルだと思います。私の実際の仕事でも、そのパターンは大転換期に来ていることを肌で感じます。
基本的な部屋の広さはさほどの広さがない(30㎡以下だったり)部屋の「設計」がそもそも昭和なので、内装を新調しても古さを感じるのはその「造り」が消費者は敏感に感じていること。
パブリックは例えば大理石や立派なシャンデリア、重厚なドアなど、当時としてはデラックスな感があったものの(今でもそれを使おうと思えば相当な費用)現代ではもっとライトなマテリアルでもデザインや空間、ロハスなイメージやカラーコーディネートなどが重視されていること。
ここらを何とかすることがポイントだと思います。「ここは当時お金がかかっているからこのままにしておこう」が現代的に正しいマーケティングではないことに、年を召された当時を偲ぶ経営者層の方は気付き、思い切って時代に合わせて行くことを考える必要が来たのです。
ミレニアル、Zたちが40歳を超える令和。昭和ノスタルジックは顧客のときめきではなくなっていくと感じます。(場所にもよるかもしれませんが)
固定費回避のために乱立した宿泊特化型ホテルは、宿泊費をかけたくない人に向けたコスパに徹底的にこだわるホテルにしたほうが、余計な設備投資や、その後のメンテ費用など全てにメリットがあると感じます。
その代わり、同じようなホテルばかりでコモディティ化との闘いとなりますから、徹底的に利便性や快適、軽く顧客の琴線に触れるような癒しのサービスを全く新しい視点で生み出してコスパ度数をUPすることが支持を得る鍵のように思います。
キャストTVやブルートゥーススピーカーなど、もはや普通に備えないといけないと思いますし、そんな莫大な投資でも何でもないと思いますがまだまだです。
それがスタンダードになるころでは、その先をいかないといけないのに・・・
ホテルも既成概念を壊す時代ではないでしょうか。
もちろん、旅館も同じかと思います。
ランキングのことなのに、ちょっと考えが飛躍しすぎましたかね?

