Last Updated on 2025-12-31
インバウンド対策として先ず思いつくWebサイトの英語翻訳。しかし、あなたはその効果まで考えたことがあるでしょうか?
私たちは「英語に翻訳すれば広く外国人が見てくれるだろう」と思いがちですが、なかなか簡単ではなさそうです。
Web上の情報が溢れる今、インバウンドビジネスは「旅マエ」から始まっており検索行動も旅マエから想像する必要
があるでしょう。
検証で行ったアメリカでの「旅マエ検索」と日本に到着後での「旅ナカ検索」の結果の違いを見てみましょう。そこ
にはやはり日本とは違う結果がありました。
今回は前回の札幌に続いて、今や欧米豪客のルートとしてすっかり定着した金沢編です。
※本記事は、主に欧米豪をターゲットとしています。
(前回記事 旅マエ、旅ナカ検索シミュレーション 第1回目 札幌編)
金沢は、北陸新幹線が2015年3月に長野から延伸し開業。首都圏と北陸を結ぶ鉄道インフラとして国内外の観光市
場に大きな影響を与えました。
インバウンド市場においてもゴールデンルートに次ぐ主要なルートとしてランドオペレーターなどが開発を進め、金沢を拠点とする北陸地域の定番ルートとして確立しました。
では早速リサーチ結果を見てみましょう。先ずはアメリカ検索(サンフランシスコ)からです。今回もGoogleクロームのシークレットウインドウ、デベロッパーツールで位置情報を変えてみます。
(参考) 位置情報の変更方法(以前の記事)
検索結果ページでは、出現するWebサイトの上位10位のみ抽出し、Webサイトの発信者の種類で番号で分けました。(表の下に記載)
各サイト名からヒットしたページにリンクしています
「Things to do in Kanazawa」
(スマホは横スクロールできます)
1 広告・旅行メディア
2 口コミサイト
3 Q&Aサイト
4 OTA・旅行会社・Lオペレーター
5 日本政府観光局
6 個人ブロガー・その他職業
7 都道府県観光局
8 民間企業 DMC
9 市町村 観光協会
10 その他
ハイライト部分が、アメリカと日本それぞれの検索だけに出現したサイトで、その他は両方に出現したサイトです。
共通して上位にあるサイトにはアクセスも相当に多いでしょう。
アメリカ、東京ともトップ表示は観光行政サイトであるVISIT KANAAWA、2位は民間会社のおなじみJapan Guideでした。それにしてもVISIT KANAZAWAは強いですね。
また、日本の民間事業者ではJapan Guideの他、by FoodとSnow Monkey Resorts が両方にランクインしていました。
DMCである「株式会社まちノベイト(本社長野)」のメインサイトとなるSnow Monkey Resortsは金沢にも拠点があるからとは言え海外マーケティングという名に相応しい結果です。インバウンドに関係する日本の大手企業やメディアがいくつもあるなかで凄いことだと思います。
そして金沢でもやはり上位にランクインしているのは個人のトラベルブロガーでした。アメリカ検索で4サイト、東京検索で3サイトがランクインし双方でランクインしたサイトもありました。(Japan Starts Here)
「Kanazawa famous food」
(スマホは横スクロールできます)
札幌同様、訪日客の関心が高い分野である食に関する検索をしてみましょう。
トップはThings to do同様にVIST KANAZAWAでした。8位には異なるページがヒットしています。
VISIT KANAZAWAは恐らく他の検索クエリでも金沢に関する英語検索で上位に上がるのだと想像できます。
2位はいずれもby Foodで、札幌同様にフードに関する検索では磐石の強さを誇ります。
このフードに関する検索ではアメリカも東京も7位までがほぼ同じサイトがヒットし、検索するタイミングで順位入れ替わりがあると思われるもののあまり変化はないと思われます。
ある意味、他にフードで競合する強いサイトがあまりないということかもしれません。
9位、10位では日本企業である楽天ぐるなびと食べログの英語版がヒットしておりさすがに日本を代表するグルメサイトです。
総合的な結果はフード検索においても10サイト中、4サイトが個人のブロガーであり、その強さを示していました。金沢の皆さんはそれらの記事に自社の掲載があるでしょうか?どのような紹介がされているのかチェックしてみましょう。
さて、金沢編はいかがでしたでしょうか。アメリカ、日本とも比較的に結果があまり変わらないということは、食べ物に関しては体験検索よりもやや競合サイトが少ないのかもしれません。
そういう意味では体験検索で上位に出現しながらフード検索の上位になりサイトはまだフードをキーワードに考えても上位が狙える可能性があるのかもしれません。
(上位の個人ブロガーサイトもなかなかコンテンツが豊富ですが・・・)
次回も違う地域でこの比較をしてみたいと思います。
観光行政や民間オーナー、マーケター、営業などあなたのインバウンドビジネスの参考になれば幸いです。

