Last Updated on 2024-03-25
訪日客のターゲット設定、訪日客の到着+出発の「基点」の話しをしましょう。
島国日本、その基点はもちろん「空と海の港」となります。
海の港は九州と釜山を結ぶフェリーや、大型のクルーズ船などがありますが、
全国的に関連する空の港「空港」について少し知っておきましょう。
| ターゲット市場と発着基点(空港)
アフターコロナの今、各国・地域との航空路線も次々と再開しています。
また、コロナ前の2018年、2019年に対して完全回復ではないものの、新規就航路線
も含めて回復スピードは急速です。
アフターコロナの今、各国・地域との航空路線も次々と再開しています。
また、コロナ前の2018年、2019年に対して完全回復ではないものの、新規就航路線
も含めて回復スピードは急速です。
しかし、普段の仕事のなかで様々な方とお話ししていると、意外にも各空港の就航路線や
就航している国・地域の特性について認識が高いとは言えません。
「何となくいろんな国が各地の空港に就航している」という感覚でしょう。
特に欧米豪は限定的です。
成田、羽田、関空という日本の2大都市の空港であれば世界各国と通じているわけ
ですが、意外と知られていないのは中部(セントレア)や北海道の新千歳でも、
アジアが主体であり、欧米豪の常設路線はごく僅か、那覇に至ってはゼロです。
細かいことはさておいて、訪日客の発着基点としてシンプルに覚えておきましょう。
➀欧米豪 「成田」「羽田」「関空」が主体(つまり東京や大阪周辺には必ず行く)
②アジア 上記3空港の他、「新千歳」「中部」「那覇」と「各地方空港」(日本中)
そして、重要なことは、アジアにおいても、成田、羽田、関空は東アジア、東南アジア
の発着が圧倒的に多く、特に関空はコロナ前の近年では最多です。
これは言わずもがな、特に東アジアの旅客が急伸した理由の一つであるLCC
(Low Cost Career)の新規就航急増によるものです。
ご自身の地域に関連する空港の数字を細かく見たい方はネット上に数字があります。
例えば、国土交通省のWebサイトには「国際線就航状況」というページがあり、
各空港の「国際定期便」と「国際チャーター便」の年別の数値を見ることができます。
国土交通省 国際線就航状況 (空港別の定期便とチャーター便)
先述の話しをコロナの影響がまだ出ていない2019年の数字を簡単にまとめました。
こうして見ると良く解ります。
●2019年 各空港の国際線就航状況 夏冬ダイヤ総計(往復で1便、貨物除く)

上位3空港が圧倒的であり、その他の空港はアジア主体であることがわかります。

| チャーター便がもたらす地方空港へ影響
さて、国際定期便について見てきましたが、定期便の他に「チャーター便」があり、
各地の地方空港にも不定期で就航しています。
チャーター便とはご存知の通り、市場のニーズに合わせて、定期便が就航していない地方空港
などへ不定期で運航したり、乗り継ぎが必要な空港に便利な直行便を飛ばしたりする便のことです。
これは、基本的には、各国の航空会社とホールセラー(航空券を大量に扱う旅行会社)がお客様の
ニーズに合わせて戦略的に計画することが基本ですが、国の施策による着陸料軽減措置などを活用
した日本の自治体のプロモーションの効果もあるでしょう。
2019年のチャーター便数を表にまとめてみました。 ※こちらの便数は週ではなく「年計」です。
●2019年 各空港の国際チャーター便数(貨物を除く旅客便のみ) 便数/年
このように、毎週5,734便もあり、その内、地方空港は1,687便。
日本の地方都市におけるインバウンド振興に重要な役割を果たしており、
特に台湾など東アジアの国・地域の新たなディスティネーションを生んでいます。
各空港の一例を挙げると
山形・・・・・台北線219便
秋田・・・・・台北線80便
福島・・・・・台北線130便
能登・・・・・韓国と中国合わせて66便
小松・・・・・タイやベトナムなど東南アジアも加えて40便
出雲・・・・・韓国線106便
鳥取・・・・・台湾台中線48便 などさまざまです。
ちなみに地方空港は欧米豪の定期便はゼロですが、チャーターは146便。
これは、多くがグアムとホノルルであり、日本からのアウトバウンド企画に
よるものも多いと思われます。(純粋なインバウンドもあると思いますが)
これらも先ほどの国土交通省の国際線就航状況で国・地域別の数字を見る
ことができますから、それらの空港に近い地域の方は一度確認してみましょう。
これら空港と皆さんの地域の距離やアクセス条件だけでは必ずしもその国・地域が
ターゲットになり得るとも限りませんし、これら発着基点が誘致に直接的に影響を
与えないケースももちろんあります。
しかし、インバウンド市場誘致を考える時、どのような国・地域が、一体どこの空港を
基点として周遊しているのか?
細かく覚える必要などありませんが、ある程度ざっくりとしたイメージを持つことが
とても大切です。
次回は、それらの基点から、どのような行程を辿るのか?という、
まさに地方の誘致に最も大切な旅程や宿泊する拠点について、大まかに見ていきましょう。
「基点」と「(滞在)拠点」をイメージすることが誘致活動の基盤となります。
今日はここまでです。

