Last Updated on 2024-03-25
さて、肝心なのは滞在日数の次に考える「行程」(コース)なのですが、その前に、
訪日客は一体、どの都道府県を訪問しているのか?これも検索して見ておきましょう。
| 訪日客が訪問している都道府県
もはや日本中に訪日外国人の姿があると思いますが。まだまだ偏りがあります。
東京や大阪、京都は当たり前に多いと想像できますが、その他の都道府県は皆さん自信を持って答えられるでしょうか? これについては便利に見ることができる統計データがあります。

このサイトは訪日外国人に関する様々な統計データが掲載されていて大変参考になります。
メニュー中「日本各地への訪問の実態」>「都道府県別訪問率ランキング」という 統計があります。
年ごとにデータ抽出ができます。
コロナ前、2019年の「全体」で見てみましょう。
ここで訪日目的は商用も入れた「全体」と「観光・レジャー」を選ぶことができますが、
皆さんのビジネス対象に合わせて選ぶようにしましょう。例えば、ホテルなどは全体でしょうし、観光用施設やアクティビティなどは観光・レジャーでよいでしょう。

それぞれの国・地域別で見ることもできて便利です。例えば欧米豪で一番多い米国で見てみると
こんな感じです。観光・レジャーで見てみましょう。

まあ、どの国・地域も大都市が上位にあるのは変わりないですが、やはり、
欧米豪とアジアでは、それなりに訪問地が違っていることにも気付きます。
これも、厳密に見る必要はありませんが、大まかに訪問地をイメージできるよういろんな国・地域でも見てみるとよいでしょう。
ここで多くの都道府県の上位は、もちろんこれまでに触れた発着基点となる空港も影響しいわゆるゴールデンルートが軸となっています。
「東京」「千葉」「大阪」「京都」はインバウンドの集積する場所であるのは言うまでもありません。
| 5位以下に潜在する、新たな訪問地となる可能性
では、5位以下における代表的な都道府県を表にまとめるとこのようになります。

4大デスティネーション以外の場所が4位内にあるのは「韓国」です。韓国は大阪に次いで2番目に多いのが「福岡」で、全体数の8位に押し上げているのは韓国です。
また、韓国は以前から別府温泉が人気で今も7位にあります。
皆さんの都道府県は10位内にあるでしょうか?
ないですか? でもちょっと待ってください。
大切な考え方は下記の考え方です。
「これらの地域に隣接している」 あるいは、「10位までの訪問地を移動する道中にある」
例えば、
奈良は訪問が多いですが、別のデータでは宿泊者数は決して上位ではなく日帰り客が多いです。
日帰りとは言え、各国・地域でベスト10に入っていますから相当な数です。
もちろん、奈良はコンベンションホールや、ハイクラスなホテルも新設されて、観光行政の施策も打たれていますから今後は宿泊者数も伸びるでしょう。
奈良にはどこから? もちろん、京都と大阪でしょう。つまり、お気づきの通り、
京都と大阪と奈良との道中にあるエリアは、提案次第で十分にデスティネーション開発ができると言えるでしょう。
現に、私自身は京都と奈良の道中にあるエリア(京都山城地域)を受けもつDMOの業務をさせていただいていますが、観光市場が何もなかったローカルエリアに欧米豪のグループに行程をつくってもらっています。
京都~奈良の移動の道中で何か特×な体験があれば移動中のアクセントとして体験プログラムも有効となる好例です。
岐阜はフランスや豪州も多いですが、恐らく高山や白川郷なのでしょう。
その前後の場所は、金沢もありますが、やはり東京、大阪、京都とのトライアングルの道中が多いのでしょう。
つまり、グループは北陸新幹線、バス、FITはJR北陸線で京都、大阪方面を移動しています。
例えば、その道中となるのが私も住む滋賀県。昔から交通の要衝である故に数々の歴史、文化スポットもあります。間もなく新幹線が敦賀まで延伸しますから、更に、立ち寄り観光やデスティネーション開発ができるでしょう。
そのための既存ではない、新たな途中立ち寄りのための魅力あるコンテンツを開発するということです。
このようにターゲットを明確にすると販路も見えて来ます。
訪問地を線でつなぎ、広く面で受入れエリアを考える。
まだまだ、さまざまな地方に開発のチャンスを見受けますし、市場自体が「地方訪問」を希望しています。
皆さんの地域もインバウンド市場の動きを想像してチャレンジして下さい。
今日はここまでです。

