Last Updated on 2024-12-28
「お金の使い方調査隊」というサイトがあります。興味がそそられますね。その中の調査で「旅行でお金をかけること・節約することランキング」という、これまた観光マーケット担当者には関心高い調査結果がありました。調査対象は10~60歳代の589人とのことです。
サイトはこちらです ⇒ 「お金の使い方調査隊」
●旅行でお金をかけることの結果
1位 飲食代 433人
2位 宿泊費 163
3位 お土産代 152
4位 観光・体験の費用 147
5位 交通費 42
統計上、インバウンドでも特に関心が高いのは日本食(日本で食べられる様々なジャンルの食べ物)「旅」と「食」は今の時代の旅行シーンでは関心事の中心的存在となりました。私もいつも言ってるのですが「飲食業は旅行業の中心的存在になる」ということがそのままの結果と出ていたので少し安心?した気分です。
京都など、多くの観光客が集積している場所は“自然に”観光客利用がありますから、飲食店もあまり観光客を意識されたことはないかもしれませんが、周辺都市の飲食店は普段観光客が来るのは珍しいところも多く、あまり意識はないかもしれません。
しかし”食べること”こそ、その地域への訪問目的になるほどに、旅行・お出かけ客は重要視していることを是非、うまくビジネスに取り込んで欲しいと思います。
旅行客の食への関心は、もちろん“その土地の名物料理”や“地域の特徴が味わえる料理”にあると言えるでしょう。北海道や北陸に行けば海の幸、東北や中部の山中に行けば山の幸、また季節の旬の料理も味わいたいものです。
しかし今の時代、特にその地域にちなんだ食ではなくても、Webを通じた情報発信を見て“その地域で人気”のお店に関心が持たれます。その町の名物カレーでも、親子丼でも洋食定食でもお好み焼きでも、もちろん、スイーツなどもその代表です。
飲食店の方々は、地元のお客様に人気の料理を旅行者も意識して情報発信をされてみるとまた違った結果が出るのかもしれません。勿論、気になって隣町からやってくる人も旅行者です。
より旅行者をターゲットにすることを意識して、地元の食材を使うだけではなく、料理の見映えや言葉の語呂合わせなどでもいいので、何かしら地域らしさを演出して“旅行気分”を上げるようなメニューでもあれば今の時代では立派な郷土料理ではないでしょうか。
先日、三重県は伊賀忍者で知られる伊賀市に1泊で遊びに行ったのですが、うどんの上に大きな手裏剣型の海苔がドン!と乗っていて驚きました、旅行気分がグッと上がり、多くの人が写真をSNSで発信してくれるでしょう。
よくある例では“ご当地のダムカレー”がそうでしょうか。特に地元の食材や味わいではないですが、「ダム見学の後はダムカレーを食べよう」というのは正にダムの水のような自然の流れです。お腹を満たすだけではない、“旅気分”を盛り上げる場、それが旅先の飲食店にもとめられる時代であり、工夫次第で新しい飲食店の需要を生み出せる要素になっているのだと思います。
さて、次は、3位=お土産代、4位=観光・体験の費用とありました。飲食もそうですが、地域の観光消費を拡大させる”重要なコト”です。しかし、ここで考えるべきことは一昔前とは違う旅客の嗜好とニーズがあるということでしょうか。
お土産はその土地に古くからある特産物も多いですが、いろんなところのお土産を見ていて、同じ物でも“パッケージ”や“訴求の仕方”(キャッチコピーなど)、“容器の工夫”など、売れる要素が一昔前とは違いとても工夫されていると感じるものと「もっと、うまくデザインすれば・・・」と感じるようなものとがあります。
もちろん、製造工程や仕様変更にかかる経費などはクリアすべきハードルも多いのだとおもいますが、ミレニアルや、Z世代が40歳代に入っている今、やはり、感覚はかつての昭和、平成とは何につけても違うのだと思います。そういう意味では、もっとデジタルを活用したもの(中にWebサイトと連動するような何かしらのオマケやその地域の写真が想い出のように見られたり)も出てきてもよいのになあとも感じます。
もちろんお土産には“王道”も存在しますから「そのまま何も変わらないで欲しい」と思うものもたくさんあるでしょう。例えば、代表格の一つが“伊勢の赤福餅”といった伝統的な商品です。
さて、今ではすっかり口にもしなくなった“モノからコト”。“体験プログラム”は、一昔前の物見遊山の旅ではほとんどなかったものですから今の時代に新しく始めてみようとする事業者の方も多いでしょう。私の仕事も体験プログラムづくりは核となる大切な仕事の一つです。
体験プログラムづくりにおいて、簡単そうでなかなか素人手で難しいのは“演出”と“進行管理”です。単純に「さあ、椅子に座って、これとこれを使ってお好きに初めて下さい」というだけでは、やや期待外れなのです。
文化体験なら、その土地やその工芸品のことなども少し話しが聞きたいですし、そこに驚きやサプライズも仕掛けられていて欲しい。アウトドアでアクティブなプログラムであれば、更に明るく、元気よく、そして安全に。普段、インドアの仕事でストレスを溜めている人たちが何かを発散したくて参加していることも多いわけです。
それは、TV番組を1本見るような、起承転結、サプライズや感動の瞬間も用意された時間を期待されているのだと思います。感動とまではなかなかいかなくても、ちょっとした“トキメキ”や”ドキドキ”を感じる瞬間を演出できないか? そこを考える作業こそがお金をいただくプロダクトの手順づくりに欠かせません。この部分はやはり難しく、意識もされていないことが多く、多くの体験プログラムにおいて不足していることを多く見かけます。
遠慮せずに、恥ずかしがらず、体験オーナー側が一緒になって楽しむことぐらいの思い切りが大切です。し、その度胸がある元気で明るいキャラクターの若者などが活躍出来る場かもしれません。
皆さんのビジネスも殻を破れば、この観光市場においては、まだまだ変幻自在にビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。

