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ZIP AIR (ジップエア-)初の黒字化 中長距離LCCで変わる欧米豪インバウンドビジネス

LCC新時代 北米からの訪日流通が変わる

Last Updated on 2024-12-28

中長距離国際線のはじまりとも言えるZIPAIR(日本航空の100%出資)は2020年6月に成田~ロサンゼルスを就航し、5期目の2023年3月の決算で22億7220万円の黒字となったとのことです。

2019年には3000万人を超えた国策、インバウンド市場誘致。それを加速させた要因の一つがLCCでありますが、その路線は、航空会社の運営上アジア路線のみでした。
(一部、豪州とハワイは存在していた)

長距離路線であるアメリカの西海岸(ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、ホノルル)に就航したZIP AIR(ジップエアー)地上のサプライヤーにとっては、これまでの欧米インバウンドへの考え方を変えていく必要があるかもしれません。

東アジアや東南アジアのFIT市場を押し上げた「LCC+OTA」というブッキング形態。これがこの先何年かで、北米のFITにもスタンダードになるかもしれないことは予測できます。

もちろん、長期滞在のバックパッカーもありますが、これまで旅行会社でホテル&エアーと共に、旅ナカの行程(食事やガイド、交通、体験)までを含め包括して販売されていたパケージツアーも、旅ナカ部分も自由度高く、旅客自身で手配する時代が目の前かもしれません。

競合も激化するホテルや旅館は、自社のLTV戦略やそもそもの手数料等の見直しにも迫られ、自社Webサイトによる「直予約率向上」はその多くで課題として既に取り組まれています。

その直予約市場と共に、まだまだブッキングシェアが高いOTAにしても、より北米での予約に強いOTA商品の強化も効果が出せるポイントなのかもしれません。

また、入場施設や小売り、交通、体験プログラム、そして飲食業と、これまで旅行会社のパッケージに組み込まれていた旅ナカ事業者は、より自社販売を強化する必要があるかもしれません。それはつまり、基本的なWeb情報の整備や、中小事業者でも出稿できる定額のWeb広告の検討などになるのかもしれません。

とは言え、就航数がまだまだ少なくそのような状況にはすぐにはならないですが、インバウンド業界は数年でも大きな変化を遂げてきたのは事実です。

さて、そうした変化にはやはり「価格」が大きく影響します。というところで、ZIPAIRのホームページで9月の1週間(7月、8月は既に満席でした!)ロサンゼルスに滞在するシミュレーションで見積もってみました。

ZIPAIRでの往復+Hotels.comで都ホテルロサンゼルスを1名で予約。エアーは、往復ともに、FSCに近づけるため、荷物預け1個、持ち込み1個、軽食サービス、事前席予約など、プレミアムサービス(片道12000)を付けました。

方や、日本の大手旅行代理店のダイナミックパッケージで同ホテルとFSCを予約。

結果は、265000円程度vs295000円と、LCC+OTAがやはり安かったです。

但し、成田発着しかありませんから、私のような関西や他の地域からは、成田までの往復の交通費が必要であり、結局はまだ同じような感じのようです。

しかし、ZIPAIRはその先では先行予約でロサンゼルスまで4万円台の日もありました。
この先、就航数や競合会社の出現などで市場価格は更に変化が起きるかもしれませんね。

いずれは、顧客とサプライヤーのつながりは、欧米豪においてもダイレクトマーケティングが更に重要な時代になるのだと感じます。

経営陣の方々はそうした準備も一つずつ始めてはいかがでしょうか。

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