旅行・レジャー集客とWeb集客が出来る社内の人材づくり

先ずはオウンドメディアと大切な○○型メディアから|旅行・レジャーWeb活用

Last Updated on 2025-04-10

リアルの現場を中心としてきた旅行・レジャー事業者の方は「トリプルメディア」という言葉を初めて聞く方もおおいかもしれません。普段、そんな話をしない業界です。これは世の中のメディアは3つに大別されるという意味で、マーケティング用語の一つ。Webマーケティング関連の本やWebサイトにはよく掲載されています。

まあ、この3種類のメディアを理解したところであなたの会社の集客に直接的に影響するものではありません。しかし、Webを活用していく際に自社に影響を与えるサイトの種類を整理し、理解するには解りやすいため、私も日頃のクライアント支援の中でお話ししています。

実はこのトリプルメディアをWebで調べてみるとこれが何とWebの専門会社によってもその解釈が異なっています。そして、意外とWikipediaにも誰も掲載していないのです。よって、自社、自身が解りやすいように解釈すればいいと思いました。ここでは私の解釈をご紹介しますので参考になれば幸いです。

|各社によって異なるトリプルメディアの解釈

トリプルメディア、その3つとは

➀「オウンドメディア」Owned Media(自分の)
➁「アーンドメディア」Earned Media(稼ぐ)
➂「ペイドメディア」Paid Media(支払う)

➂が一番イメージしやすいでしょうか。支払う=有料広告です。Web上の情報によれば、このトリプルメディアという言葉は日本の広告業界の団体によって提唱されたそうです、つまり日本発祥の言葉であり国際的な用語ではないようです。

そもそもメディアとはWeb以外にも看板や紙媒体など様々な種類があります。このトリプルメディアについてもそれらを含めているサイトもあればWebに限定した考え方のところもあります。(解釈というよりこの前提条件でさえ違うのです!)今回はWebに限定した考え方をしたいと思います。

また、3つの中でペイドメディアは有料広告のことであり、この考え方は共通しています。但し、私がお話しする領域は広告出稿の手前で実施すべきWebの対策であるためペイドメディアについては割愛させていただきます。

➀オウンドメディアの各社の解釈

基本的には「自社が運営するサイト」ということで、どこも自社Webサイトやブログを指すというところが多いのですが特にWeb制作会社においては自社Webサイトのことではなく「自社Webサイトとは別の何かしらの特化サイト」(顧客との接点を持つことを目的にした)という考え方が結構あります。

「オウンドメディアをつくりませんか?」というのは現在所有している自社Webサイトは別に集客のための何かしら企画サイトをつくりませんか?という意味になります。オウンドメディアというのが何かしらWebメディアの一つのかたちになっているということですが、それも解釈は自由であり間違いではありません。

また、オウンドメディアとは「自社Webサイトとブログのこと」と限定的に解釈するところもあります。

いずれにしても「SNSはオウンドメディアではない」というのが概ね共通した捉え方のようです。MTBS的にはそこが違うので後述します。

➁アーンドメディアの各社の解釈

Earn=稼ぐということから顧客の信頼と共にアクセスそのものを稼ぐという考え方は共通しています。そして「SNS全般がアーンドメディアである」とするところが多いようです。つまり、Web上のユーザーとのコメントや「いいね」などの相互コミュニケーションから信頼を稼ぐという意味のようです。その意味ではブログもアーンドメディアだとされるとこともありました。

「顧客とのWeb上のコミュニケーションで信頼を稼ぐ」というのは確かにその通りであり正しいことだと思います。

ただ、SNSは世の中に溢れていて直接のWeb上のコミュニケーションがない第三者の口コミこそ多数存在します。

そのように、コミュニケーションするそのユーザーのみならず、Web上で閲覧する無数のユーザーに対して自社の信頼を獲得してくれるような第三者媒体は数多く存在します。(口コミサイトなどが最たるもの)その考えではアーンドメディアというのは更に幅広いものになるでしょう。これについては後述します。

|MTBS的に考えるオウンドメディアとアーンドメディア

トリプルメディアとはこのように共通した「正解」がないことは検索してヒットする様々なWeb専門サイトを読めばよく解るでしょう。あなたにとって大切なのは、それらのどの考え方を選ぶのか?ということよりも、自身がどう考えて自社に生かしていくか?だと思います。

具体的に言うと、世の中に数多くあるWebサイトやSNSなどが自社のビジネスにどのように影響、関係しているのか?が解りやすくリスト化すること。それが自社の集客のための対策を打っていくために必要な「対策リスト」になるでしょう。

私はクライアントや公務の支援先では、オウンドメディアとアーンドメディアは以下のような考え方でお伝えしています。(私なりの勝手な定義ですので参考まで)

➀オウンドメディアとは「自社管理の手が及ぶメディア」

自社がコンテンツ(記事や写真、動画など)を自由に構成して発信することができるサイト。
つまり、SNSはアーンドメディアと解釈している会社が多いのですが、私が考えるには自社アカウントのSNSは自由に発信できる自身のメディアということでオウンドメディアと考えます。

自社のYouTubeチャンネルも自社コントロール下であり、YouTubeの規定や審査はあるものの時間の制約もなく自由に発信できますからオウンドメディアと考えます。

➁アーンドメディアとは「広く顧客の信頼やアクセスそのものの獲得に寄与するメディア」

オウンドメディア以外に、アクセス集めや信頼の獲得において、自社のビジネスに貢献してくれる外部管理のサイトをアーンドメディア(自社以外で信頼を稼いでくれるサイト)と考えています。

つまり自社以外の外部の人や会社が運営する他者アカウントの個人SNSやYouTubeチャンネルがアーンドメディア(稼いでくれるサイト)です。

SNS以外でも旅行・レジャー業界では「旅行まとめサイト」やライターによる「キュレーションサイト」のようなサイトも閲覧ユーザーの信頼が稼げる媒体だと言え私はアーンドメディアと分類しています。

各社ではSNSというものはアーンドメディアという解釈ですが、私は自社アカウントで自社発信しているSNSはアーンドメディアではなくオウンドメディアと考えています。

➂ペイドメディア

これは同じで、有料広告です。(まあ、様々な広告がありますが)こちらはWeb制作会社さんにおいても制作以外の販売プロダクトでもあり、Webマーケティング会社が言われるWebマーケティングとは即ち広告のことを指すのだと思います。それらの会社が言われる「コンテンツマーケティング」というのがMTBSで各所にお伝えし伴走支援もするものです。

つまり、予算ができて広告出稿を検討するにしても、やはり土台となり自社Webを中心としたオウンドメディアを整備、充実してこそ広告効果も上がるでしょうし、外部サイトの応援も数多くあってこそ広告の相乗効果も出るだろうという「広告を打つ前の基礎づくり」という作業です。

これが中小零細規模が多い旅行・レジャー事業者において対策できていないところが多く見受けられます。

■独自の考えで、旅行・レジャー事業者に関連するオウンドメディアとアーンドメディアを具体的な媒体で表にしてみました。

➀自社Webサイトオウンドメディア
➁自社アカウントのSNS・ブログオウンドメディア
➂自社運営の公式サイト以外の企画サイトオウンドメディア
➃自社チャンネルのYouTubeオウンドメディア
⑤外部運営の旅行まとめサイトやキュレーションサイトアーンドメディア
⑥自社業界の関連サイト(組合やグループ等の)アーンドメディア
⑦外部アカウントのSNS・ブログアーンドメディア
⑧外部チャンネルのYouTubeアーンドメディア
⑨自社ビジネスの販売プラットフォーム(体験販売等)アーンドメディア
⑩Googleビジネスプロフィール中間型
⑪トリップアドバイザーなどの登録型口コミサイト中間型
⑫OTAなど自社制作の反映自由度が高いプラットフォーム中間型

いかがでしょうか。基本的に「自社のコンテンツ制作の自由度」が基準です。中間型なんて誰も言ってないし定義もないですが、⑩~⑫は他者発信のいわゆるプラットフォームなのですが、オーナー登録制であり、いつでも自社がオーナーとしてログインしてコンテンツを変更や新規掲載ができるという意味で自由度が高く中間型です。

例えばOTAの場合「楽天トラベル」などはホテルの基本ページの構成やレイアウト、写真や文言(制約はありますが)など自社のWebサイトのように自由にカスタマイズが可能で、その制作を行うプロの制作会社すらおられます。

もちろん商品ページ(ホテルであれば宿泊プラン)についてもレイアウトや掲載文言の制約、自社サイトへのリンク禁止などの制約はあるものの基本的に表現は自由です。

「場貸しサイト」とされるこれらのサイトは正に自社制作のメディアの場貸しという点で自由度高く中間型と言えます。

|Web活用で先ず行うべきはオウンドメディアと中間型の現状のチェックと整備

上の図に基づいて自社の場合どのようなサイトが外部にあるのか?を具体的に洗い出すことで自社の集客ポイントが見えて来ます。(ここが重要です)そして自社のコントロール下にあるにも関わらず特に何も対策をしていないことにも気付くかもしれません。

Web活用の第一歩は先ず自社でコントロールできる部分が多いオウンドメディアと中間型メディアの点検、整備からはじめるべきでしょう。具体的には上の表の通り

  1. 自社ウェブサイト
  2. 自社アカウントのSNS
  3. 自社アカウントのYouTube
  4. Googleビジネスプロフィール
  5. その他オーナー登録型プラットフォーム

 (業種によってトリップアドバイザーやぐるなびなど)

整備とは見た目、デザインだけの見栄えのことではありません。集客に対して機能させるためのルールや基準がそこにあります。この整備のための基礎知識が旅行・レジャー業界には浸透しておらず先ずは基本知識を習得することでこれまで手探りで何気に考えていたWeb運用について具体的に何をすべきか?が明確になります。

今後、そうした内容について書いていきましょう。

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