Last Updated on 2024-12-28
電動キックボードが話題になってきました。そして、予想通り「観光利用」でのレンタルもまだ実証実験段階ですがニュースで聞かれます。(私は実施には乗っていません)
そもそも電動キックボードは今年の7月1日に改正道路交通法が一部施行されて電動キックボードについては2種類あるようです。
*「一般原付」(免許必要、最高速度30キロ、ヘルメット必要)
*「特定小型原付」(免許不要、最高速度20キロ、ヘルメット努力義務)
これから登場する電動キックボードは「特定小型原付」が多いようですが、装備では制限速度を超えたら自動点灯する緑色のライトが装備されているなどが必要とのことです。
いずれにしても、速度は街乗りの自転車並みに出るようで、安全運転が大前提となってきます。
詳しくは警視庁のページをご覧下さい
特定小型原動機付き自転車に関する交通ルールについて
過去に「自転車観光」の会社にいたことから、レンタサイクルでの多種多様なトラブルや問題を見てきました。電動キックボードにも走行するものですから共通する課題も考えられるでしょう。
それぞれクリアしていかなければならないですが、大きく2,3気付く点を挙げてみましょう。
➀「駐車」
運営場所によって大きく異なりますが、街中での観光利用を想定する場合、予め考え、準備や設置、利用者への周知が必要なのが駐車の問題です。(自転車は駐輪ですが、キックボードは駐車ですから罰金になるのか?免許不要なので無罰?) 自転車の事業ではある意味これを解決することがコアな運営よりも重く、大きくのしかかる問題でした。
京都においては駐輪場以外の違法駐輪はトラックで撤去され、有料で回収することとなります。
「地方郊外でそのように撤去もされないから」という意味ではなく、観光施設や買い物、それこそ体験プログラムなど、各所での観光中に心配なくゆっくりと観光を楽しむために駐車場が必要です。
これは地方のレンタサイクルでも同じ問題があるのですが「その辺に置いといて下さい」とか言われても・・・という感じなのです。旅先でレンタサイクルを活用する人は多く、常識としてマナーとして「所定の場所での駐車」が常識ですからこうした地方郊外は私も困ることがよくあります。
電動キックボードは駐輪場でも駐められるのでしょうか?駐められるとして防犯はどうするのか?私はよく解っていません。
➁「時間制の料金制度」
これはコミュニティサイクルも同じなのですが、とにかく「時間制」特に、細かい、10分○○○円、延長は・・・ これが観光行動と親和性が薄くなる点です。「時間との闘いの観光」これは考えてみれば誰もやりたくないのは乗る前に想像がつきますから、レンタサイクル系で需要が伸びない一種隠れた要因です。
もちろん、景色を楽しみ、走行を楽しみ、その道路を走るだけ・・・という例えば京都の天橋立(あまのはしだて)形式ならそれでいいのですが、場所によるでしょう。
➂「子供が乗れない」
自転車と違い、16歳未満は乗れないそうです。これこそ小学生ぐらいの子供が楽しめそうな乗物だと思うのですが、走行する場所の限定などの条件で、アトラクション的に乗れるようになればファミリーのレジャーとして体験的でよいのになあと思います。
➃事故トラブル対策
やはり人力のキックボードと違い、そこそこの速度を出すことが可能です。20キロなど遅いと思われるかもしれませんが、例えばタウンでのサイクリングツアーは列を連ねての走行となり、正に時速10キロ以下だから安全なのです。
レンタサイクルもタウンでは平均10キロ以下です。例えば、琵琶湖畔の自転車散歩ツアーをやったことがありますが。信号も何もない自転車、歩行者優先道でも、毎回、爽快に走って17キロぐらいがいいところでした。(走行性が良い欧州製のスポーツ系小径車使用)
また、この特定小型原付は保険の契約も義務となりますが、確かにこのスピードでは人や物との接触、そして何より段差などでの転倒もないとも限らないですから、運営側はしっかり注意喚起することが大切になるでしょう。
京都でもこの事前の注意喚起やマナー説明に相当な時間を掛けていました。そのことによって、とても低い事故率とトラブル率を実現したのでした。観光客はしっかり説明すればしっかり守ってくれるのです。いい加減にすれば事故が増え、車体が汚ければどんどん破損も増えるでしょう。人間とはそういうものです。そして、それらの全てにおいて英語などインバウンド対応をしなければなりません。
また、そもそもですが、原付に分類されるということは、自転車ではないわけですから、道交法的には自転車、歩行者優先道のような歩道は一切走行できないものかと思います。(間違っていたらご指摘下さい)
モノがある意味自転車よりコンパクトなだけに注意喚起が必要なのは走行レーンだけではなく「飲酒」も特に外国人はそこが緩い国もありますから注意が必要です。これは車両としての高額な罰金になります。
様々に考えると、いろんな人が利用することになる観光利用では、街乗りよりも地方郊外の景色が良く、道路環境がとても良いところがマッチしているように感じます。
新しく、便利な乗物として、うまく活用していければ観光の幅も広がると思いますし、ちょっとした移動が課題となっている観光地でも新たなアイデアが生まれるかもしれません。
今後も注目していきたいと思います。

