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風が吹けば桶屋が・・・ 観光客が来れば誰が?

観光客がくれば誰が恩恵を被るのか

Last Updated on 2024-03-25

  • 観光業は、日本の産業分類を横断するとても裾野が広い産業
  • 日本人とは異なる訪日外国人客の関心が生む、広い産業分野へのビジネスの可能性

|日本の産業のなかでも特殊な産業、それが観光業

試しに「観光業とは」と検索すると7,810万件ヒットしました。

Googleが検索量などから示す「他の人はこちらも質問」では「観光業とはなにか?」「観光ビジネスの役割は何ですか?」「観光業どこまで?」などがあり、中には「観光業は何業?」というものもあります。観光業は何業?って、観光業は観光業では?(笑)と思うのですが、まあ、観光業とは解っているようで意外に不確かなもののようです。

ちなみにウィキペディアの「観光業」を見ますと「観光業、観光産業を明確に定義することは、実は難しい」「日本標準産業分類でも一つの業種として分類されていない」などと書いてありました。(観光業って私自身も当たり前すぎて見たこともありませんでした)

そこに書かれる「日本標準産業分類」とは、農業、建設業、製造業、卸売業、小売業、金融業、衣料、福祉、教育、宗教、公務などのようです。つまり観光業は、日本の産業分野を広く横断して関わりを持つ、他とは少し変わった業種であることが書かれています。観光業を語る時「観光産業は裾野が広い」と言われるのがこのことです。

ちなみに、私もご依頼いただくセミナーのテーマや対象となる方は様々ですが、地方の行政や商工会議所などが主催され、複数のジャンルの事業者の方を対象にしたものでは、観光事業の動機として「日本の急速な人口減」と「観光が持つ産業分野の裾野の広さ」についてを冒頭に入れるケースがよくあります。

下にあるのはそのスライドの一つで、冒頭2ページ目に登場しています。これは、観光消費に直接的、間接的に関わる業種を私が思いつくままに書いたもので、これでも全体の一部だと思いますが、きっと、皆さんのお仕事においても、顧客や提携の業者さんがこのスライドの中にあるのではないでしょうか。皆さんのビジネスが順調にいけば、それらのサプライヤーの方々にも良い影響を与えるでしょう。

産業裾野が広い観光産業は間接的に経済効果を及ぼす 森田観光ビジネスサポート オリジナルセミナー資料
産業裾野が広い観光産業は間接的に経済効果を及ぼす    MTBSセミナーのスライドから
|「風が吹けば桶屋が儲かる」ように、観光客の来訪でその先々が・・・

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざは、風が吹き、砂が舞い上がり、目が悪い人が増え、、、これが更に回り回って桶に辿り着くという、経済の循環、因果関係を言うものです。観光は“風から桶”と同じく、想像できないほどに業種をまたいで経済循環が起きていると思います。

レジャー施設や飲食店、ホテルや旅館など、一つの店舗に関わるサプライヤーは数十はあり、大きな施設ですと百単位となるでしょうから、観光消費は私たちが想像も及ばない業種に影響しているでしょう。

特にインバウンド市場においては、国籍・地域を問わず日本で最も関心が高いのは様々な調査でわかる通り「食」です。これは、懐石料理や寿司、天ぷらといった和食はもちろんですが、ラーメン、カレー、お好み焼きとジャンルを超えて人気が高く、私たち日本人が日常に食べることそのものに関心があるようです。

そうして食だけ見ても、食材から厨房機器、内装、電気、制服、植栽、広告、経理・・・と、膨大にある飲食店を支える事業者は数知れません。食材も食べるものだけではなく、酒や日本茶、お菓子なども含めると更に幅広く、都会で消費される料理は田舎の農家まで経済の影響を及ぼします。

また、時代の流れとともに需要が減り、後継者も不足する伝統的な産業などに関心が向けられるケースなどはよくあることです。職人と呼ばれる人たちは、ご自身が、生業であるものづくりだけではなく、観光市場に関連したビジネスを展開できる可能性があることに気付かれるケースはそれほど多くはありません。

もちろん、作業を見学するだけぐらいでは、そう簡単には観光事業として成果は出ませんが、コトづくりのノウハウを知り、販路を検討して、見学や体験といった観光プロダクトとして造成することができれば、工芸品や工業製品をつくる会社も立派な観光業の一つになります。

そのように、今まで考えなかった広い視点で観光を見た時、皆さんの商品やサービスもその市場に何かしら関われる可能性がないでしょうか? その関連性を見出すためには、観光客の嗜好やニーズ、そして、旅客の流通(様々な旅客の目的や旅行実施の形態)について先ずは関心を持つことが大切でしょう。

しかし、それら観光市場について、皆さんは今すぐに想像ができないことも多いはずだと思います。そんな皆さんが観光業として市場に関わっていけるかどうかを考える上で、大切な3つのベースとなる考え方があり、次回に記したいと思います。

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