Last Updated on 2025-04-10
日頃の業務において実施している、旅行・レジャー事業者様向けの「今さら聞けないWeb活用基本レッスン」は、Web会社とはまた違った観光マーケター視点による内容で好評をいただいております。ここでは、その中の一部をこのサイトでお伝えしています。
前回はWebサイトへのアクセス流入において検索結果表示に出現してクリックされる「直接アクセス」について触れました。
今回は、検索結果に自社のWebサイトが出現していなくても、それを検索したユーザーが自社のWebサイトに訪問してもらえる外部サイトからのリンク、「間接アクセス」を意識することを考えましょう。
様々な検索クエリ(クエリQuery=疑問、質問)に対して表示される検索結果の上位に自社サイトが表示されることはビジネスをする世界中の誰もが望み、目指しています。それ故に、限られた上位に自社サイトを出現させること(SEO:検索エンジンの最適化)は決して簡単なことではありません。勿論、上位表示をお金で買うことはできないことはGoogleが宣言しているところです。
その順位(検索結果ランキング)がどのように決められるのかはまた先にして、今回は、検索結果上位に出現しなくても自社サイトに検索したユーザーにアクセスしてもらえるケースについて考えましょう。
それはつまり掲載されている内容に自社サイトへの「リンク」を貼ってもらっている外部サイトからの紹介リンクです。このアクセスはアクセス解析の場においてはReferral(紹介)と呼びます。
※Referralは、発音からもカタカナでは「リフェラル」と思いますがWeb上で「リファラ」と書かれることが多いです。
この外部サイトからのリンクは“リンクを被る”ことから「被リンク」と呼ばれ、SEO(検索エンジンの最適化対策)においてもWebサイトの価値を上げるものとされています。
もちろん、被リンクされているサイトが信用や権威があるサイトであればあるほどリンクを受けるサイトの信用も上がり、もし、怪しげで身元も不明なようなサイトからの被リンクであると、逆効果になるのは言うまでもありません。
自社を応援してくれるとも言える被リンクは、業界によってもその種類は様々でしょう。旅行・レジャー業界ではどのようなサイトから被リンクを受けることができるのでしょうか?それを知ることは、そうしたサイトへの応援をもらうために自社で出来る対策を講じるために大切なことです。
試しに、検索シミュレーションをしてみましょう。
新幹線が開通した福井県には初めて行く人も増えると思います。どんなお土産があるのでしょうか?
「福井県 お土産 ランキング」と検索してみましょう。検索結果上位にはどんなサイトが出現するでしょう。
検索結果のトップには宿泊と体験の予約サイト「じゃらんnet」の「喜ばれる福井県のお土産15選!地元民「人気ランキング」&編集部おすすめを紹介」というページがヒットしました。早速クリックしてみましょう。
掲載されているランキングでは、その情報としてお店や施設のWebサイトにリンクされていました。
越前そば ⇒ 越前そばの里
お菓子 ⇒ 五月ヶ瀬
お菓子 ⇒ 村中甘泉堂
おあげ ⇒ 谷口屋
鯖寿司 ⇒ 元祖焼き鯖寿司
その他、6位から全部で15店のWebサイトにリンクされていました。記事の内容は紹介するお土産商品の画像と簡単な特徴、魅力が書かれています。
じゃらんnetのこの記事に選ばれし店舗は、自社の商品ジャンルに絞り込んだ検索では上位にヒットしなくても、こうして広くお土産を探している多くの人にアクセスされる検索結果上位サイトにリンクされていれば(じゃらんnetですから大変多くのアクセスがあると思われます)その訪問ユーザーがリンクをクリックしてくれることで自社サイトだけでは得られなかったアクセスを得ることができます。
こうした被リンクがない多くの店舗では「お土産」という広いキーワードどころか「越前そば」や「お菓子」「鯖寿司」という絞られたキーワード検索においても検索結果上位表示の競合は激しく、簡単にはアクセスを稼ぐことは難しいことでしょう。
このように「間接アクセス」の窓口が多ければ多いほど、自社サイトへの流入の可能性が高まるのは言うまでもなく、被リンクを増やす大切さが解ります。
では、このように「被リンクをしてもらう」ためにできる努力があるでしょうか?
こうしたランキング形式のページ記事は編集者で選ばれるわけですが、掲載される店舗は何故選ばれたのでしょうか? それは編集者に聞かないと解りませんが、少なくともそれらのサイトが自社にとって大切な読者に「紹介」するわけですから当然ながら疑わしいような信頼がおけない施設や店舗はリンクすることはないでしょう。
では、信用、信頼という点では問題ないような店舗でも、そのリンク先につながるサイトがあまりにも古びた感じがして、写真や文章も冴えないものばかりだとか、その商品の説明書きに不足を感じる、また、誤字などがあるようなケースはどうでしょう?答えは言うまでもなく、リンクで紹介するには至らないと思います。
つまり情報サイトに掲載してもえるような信用ある内容、見た目も整い(特別にデザインに凝らなくても)誠意あるWebサイトであることで編集者が掲載の候補に入れるためのスタートラインに立てるわけです。
ちなみに、この例題の福井のランキングにおけるジャンルで検索してみたところ(越前そばや鯖寿司など)数々の店舗がヒットしますが、上位にヒットする店舗のWebサイトがなく「インスタグラムだけ」といった店舗もありました。
飲食店などでよく見かけるケースであり、また何もインスタグラムだけではダメということも言われていませんが、やはりフロー型(投稿すればそれで閲覧者には現れずWeb検索にもヒットしにくい)のSNSを情報リンクにしたところでほとんど店舗情報も解りません。よって、編集者は店舗や商品がいくらよくてもよほどでない限り、SNSがWebサイト代わりのような店舗を掲載候補にする動機はなかなか沸かないでしょう。
では、先のじゃらんnetに掲載されていた店舗はどうでしょう? それらのWebサイトは共通して整ったWebサイトであるところばかりで、リンク先でストレスを感じるようなサイトはありませんでした。
(ただ、一部、セキュリティがかかっていないWebサイトはありました(通販もされているのに!!)これは、Googleもセキュリティについては厳しく評価をしていますので、大手情報サイトの掲載基準にも今後含まれてくるかもしれません)
もうひとつの着眼点は「写真」です。
こうした情報サイトに掲載されている商品や店舗の写真は、サイトの編集者が掲載店舗から写真素材の提供を受けるケースがよくあり、このじゃらんnetも全てそうでした。
店舗のWebサイトに掲載されている写真が商品写真として品質よく制作されていればそれをそのまま使えることはメディア会社としてスムーズな業務のための必須条件とも言えます。
Webサイトのデザインや構成やレイアウト。そして写真類、丁寧な文章。何もとびきり高い品質でなくても、丁寧さが感じられるようなWebサイトは、実の顧客のみならず、こうしたWeb上のつながりにおいても損をすることはありません。
次回はそのような被リンクや紹介をしてもらえるようなWeb媒体にどのようなものがあるのか?整理して見ていきたいと思います。

