旅行・レジャー集客とWeb集客が出来る社内の人材づくり

ターゲット設定の考え方2「地域の特性」

地域によってターゲット誘致の可能性が変わる

Last Updated on 2024-03-25

前回は目的も意味もないターゲット設定が地域や事業者の誘致やビジネスの可能性を狭くすることもあり得ることについて書きました。
更に、ターゲットを設定しても、海外の旅行会社では国・地域に制限せず、オンライン上でグローバルに日本へのパッケージ等を販売しているケースも多く、ターゲットを絞ることも出来ないことにも触れました。
今回は、逆に、誘致する場所の地域性においては可能性あるターゲットを認識すべき、というお話しをしましょう。

| 誘致活動をする「地域の特性」により最初の絞り込みも必要

誘致活動をする「地域性」によるターゲット設定は検討すべきでしょう。

例えば、
「我が町は杉原千畝ルートに近いからイスラエルをターゲットにしよう」(岐阜など)
「韓国からの高速船が着く港からほどよい距離だから韓国をターゲットにしよう」(福岡など)
「世界的に希少なパウダースノーを求める欧米豪のハイエンドをターゲットにしよう」(ニセコなど)

これらは、やや特殊なケースですが、その地域性によってある程度絞れた市場に支持され、その市場を育てることが出来る地域で、日本には他にも特色ある地域もあるでしょう。

こうした地域はもちろん、そうした旅客ニーズが強い国・地域に先ず注力して、誘致成功の実績をつくることは大変有効です。地方ほど、住民の方々は都市部ほど外国人に慣れておられず、外国人への理解が自然と広がると共に食事や小売り、宿など直接サービスを提供する施設も多いに受入れが熟れていきます。

大切なのは、そうした特定の国・地域の旅客誘致の実績が安定してきたら、必ず、次のターゲットを拡大することでしょう。韓国の方が多い地域なら同じアジアの感覚を持つ東アジアの方々にも同様に関心を高めることが出来るかもしれません。もちろん、欧米豪の方が感じるポイントがあるかもしれません。

但し、ターゲットの国・地域を広げるためには、地域の個々の商品の内容に工夫が要ることを知ることでしょう。
生活文化、嗜好が違うわけですから、商品そのものやパッケージ、言語、価格などのバリエーションが必要かもしれません。

そうして、ターゲットを最初は「限定的」にしていても、その後「段階的」に拡大することで顧客も地域も育つことができるでしょう。
楽しみながらマーケティングすれば自ずと地域経済に良い影響を与えることになり、それこそがインバウンド振興の重要な目的であり、チャレンジの楽しさです。

| あなたの地域、会社にとって可能性あるターゲットは?

様々な地域の自治体の方や民間事業者の方と懇談していると、

観光客誘致やビジネスについてお話しをする時、結構共通して多いことがあります。
それは、観光客やお出かけ客の大まかな流通(単純にどこから誰が、どれぐらい、どの市町村に旅行しているということ)が実に捉えられていないということです。
これがインバウンドになると更に「謎に満ちた市場」となります。

インバウンド旅客はどこからともなく突然現れるとようにも思っている方も1人や2人ではありませんでした。
しかし、皆さんの仕事はそれぞれにお持ちの事業そのものであって、これまでに観光市場など考えられたこともない方はそれも当然かと思います。

では、例えば自治体などによる地域への誘致施策の場合、最初に何を考えるとよいでしょうか?

決まった順番などないですが、私ならばやはり国・地域の誘致可能性の順番を考えます。
国・地域と言っても、ここで特定の国・地域に絞るようなことをせず(前回投稿)先ずは大まかに考えることが大切です。
もうお気づきかと思いますが、「大まか」とは⇒「欧米豪かアジア」か、というぐらいで良いと思います。

| インバウンド市場の地域性を意識したターゲティング?

「欧米豪かアジアか」 それを考える時にポイントとすべき点は下記の事柄でしょう。

➀欧米豪の主たる訪問地域は、ある程度限定的である。

②アジア(東アジア、東南アジア)は大阪、東京に集中するものの、全国各地に広がりを見せている。

要は、皆さんの地域が ➀の訪問都市やルートから電車など在来公共交通で概ね1~2時間程度の距離であって、何かしら市場の関心を惹きつけるコンテンツがあれば誘致の可能性は十分にあると私は感じます。
既に、それに該当する郊外の町にも欧米豪の旅客がこぞって訪問するような場所は実際に存在しています。(関心が強ければ2時間以上もかけて訪問されます)

②のアジアについてはどうでしょうか? 訪日客の8割にもなる市場ですから数の原理から日本各地の地方、郊外を訪問されるケースが多いと思います。
しかし、その理由は、訪日の絶対数だけではなく、欧米豪との明らかな条件の違いがあります。
もうお気づきの方もいると思いますが、訪日の発着ポイント、つまり空港です。

島国ニッポン。欧州のように国境を車で自由に行き来できませんから、やはり航空路線がインバウンド市場のマーケティングの大きな要素となります。

次回は、訪日の発着基点になる空港による地域性とともに、民間事業者の商材によるターゲットの可能性を掘り下げたいと思います。

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