旅行・レジャー集客とWeb集客が出来る社内の人材づくり

旅行・レジャー事業者のWeb活用 どうすれば?➀社内広報体制づくりの準備

Last Updated on 2024-12-28

ホテルや旅館、体験プログラム、飲食店に喫茶店・・・ 

地方においても、コロナ以降増えた自然散策やドライブなどの近隣レジャーは、多くの中小事業者にとっても新たなビジネスターゲットと言えるでしょう。

国内の旅行・レジャー客の多くは、訪問先そのものや、施設を探す際インターネットを用いるでしょう。

何かを知りたい、行きたい、買いたい・・・そう思った瞬間に検索するのがマイクロモーメントです。

※マイクロモーメント:2015年にGoogleが提唱。人が何かをしたいと思ったときに反射的にスマホなどで検索する瞬間のこと

しかしながらその「顧客との接点」となるWebの活用が中小規模の店舗やサービスで十分と言えないケースがよく見られ「ここはもっと人が来てもおかしくないのになあ?」と感じる店や場所にしばしば出会います。

世の中はミレニアル世代と言われる生まれながらにデジタル環境で育った世代がもはや40歳を超えました。旅行・レジャーの現場ではやはり自社のWeb対策は当たり前に行う必要がある時代です。

普段の仕事で様々な事業オーナーさんや営業幹部の皆さんと接すると「Webはからっきしダメなんですよ・・・」と。

しかし、その多くの方は言わば食わず嫌いのようなもので、Web全体の仕組みさえ解れば、日々何をすればいいのかが明確に解るようになります。

「何をすればいいのか解らない・・・」からは誰でもどんな会社でも脱却できます。Webとリアル店舗の両輪をバランス良く回していきましょう。

|先ずはWeb活用に大切な「考え方」と「準備」

これまでの記事でもWeb活用業務をスタートさせる体制などを書きました。体制と聞くとちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、今後「会社にとって1つの大切な業務」として最大限に効果を出すために必要な準備として整えましょう。

旅行・レジャー事業における多くの事業者は、通販が主体ではなくリアル集客がコアなビジネスです。ですから、Web販売が主体のビジネスに比べてWebに対する意識があまりなかったと言えるでしょう。

もちろん、ホテルや旅館は予約するのでは?と思われますが、それも今までは旅行会社とOTA(Online Travel Agent)など、自社ではなく代理店での販売のシェアが高かったのも事実です。(現在でも多くがその形式でしょう)

しかし、インターネットの発達と、デジタル世代が消費を牽引する時代になった今、自社がエンドユーザーと直接コミュニケーションを行い集客や販売をするダイレクトマーケティングの時代に突入しました。

旅行・レジャーの顧客をターゲットとする事業者においてもWebの仕組みを知らないということは、顧客とのビジネスの流通の仕組みを知らないと言ってももはや過言ではないと言え、会社運営においてその運用は重要な業務です。

もはや「リアル店舗の訪問の前にWeb店舗をチェックする」ことが顧客行動の普通の流れであるということは全社の社員に持ってもらう大切な考え方であると言えます。

では、やっておきたい準備を過去記事も参考におさらいしておきましょう。

|準備➀ トップや責任者からの社内宣言

社内において前項の「Web活用の考え方」を社内会議などで伝え、業務を推進していく宣言をしていただくことが先ず大切です。Webのことは「自分ゴト」ではない管理職やスタッフは意外と多いはずです。

そうした社員に新たにWebが重要である認識を持ってもらうことで、新たなアイデアや改善点について話し合える雰囲気をつくっていけるものです。

また、今ではWeb上に多くの専門サイトがあり、ユーチューバーも存在します。関心が高い社員は自らいろいろと調べ勉強してくれるかもしれず期待したいものです。そうなれば無策であった頃に比べ大きな違いが出るでしょう。

とにかく店舗やサービスは「Webとリアル」の2度の顧客体験がなされます。そこで大切なのは双方の「整合性」です。つまり、店舗の現場スタッフも常にWebでの自社の表現を知り、整合性を意識する必要があります。現場スタッフにおいてもWebは自分ゴトになるでしょう。

|準備➁ 担当者やチームの選出(任命)

小規模な会社や組織では「広報部門」が存在しないということはよくあります。本当に小規模な会社はもちろん社長がその仕事を担っておられます。広報の意識があまり高くなかったのは、旅行・レジャー産業は旅行代理店やプラットフォームでの代理販売に依存してきたからかもしれません。

しかしインターネットの発達により自社メディアを持つようになった今、広報宣伝は他人事ではなくなりました。自社によるメディアの発信や管理は企画構成から必要ですからやはり今までの体制では無理が生じます。

また、自社メディア以外に様々な外部サイトが自社のビジネスに影響を与えるようになりました。良い影響ばかりであれば良いのですが、悪評や苦情の口コミも知らぬままに発信され、時には火消しも必要になります。

Webの広がりは、今までにはなかった業務が新たに必要となりました。また、知識の吸収や情報リサーチも必要となりますから、Web活用の業務にはやはり専任の担当が必要と考えます。

もちろん、少人数の会社でいきなり「専任」というわけにはいかない場合は、徐々に、広報仕事にとりかかる広報としての時間を何とか社内で捻出して社内全員の理解を得る仕組みづくりも経営オーナーの方の大切な仕事でしょう。

これを「みんなでやっていこう」などと曖昧にしておくと誰も責任感も感じませんから結局は何も進まないというケースは実際にあります。社内の広報業務改革は、経営者の方の采配が生きるところであります。

*社内の体制づくりに関する過去記事

「Web業務を進めるための体制不足」

|準備➂ 最低限のパソコン環境

Web活用のための作業ですからもちろんパソコンによる作業が必要です。最近は社員全員がノートパソコンを使っておられるケースが多いかもしれませんが私はやはり作業効率や使いやすさを考えるとデスクトップをおすすめします。

ワードやエクセルだけではなく写真や図、また、根気が要るリサーチ作業なども考えるとやはり作業効率重視です。ブログの執筆などもデスクトップ用の大きくストロークが深いキーボードが使用感もよく疲れにくいでしょう。

あとは画像や動画なども扱うことも増えますからCPUとメモリは一定以上のスペックが必要です。

例えばCPUは主にインテルとAMDの2社がありますが、Core i5やRyzen 5などのそこそこ性能の高いクラスを。またメモリも画像や動画の扱いを考慮すれば16GB(ギガバイト)ぐらいは必要と考えます。

Web検索すれば専門サイトも多く、パソコン系のYouTuberもいろいろおられます。また、過去記事も参考にして下さい。ちなみに私の現在のメインのPCであるデスクトップはAMDのRyzen5 メモリは16GBで画像編集ソフトも比較的スムーズに作動しています。

*パソコンスペックに関する過去記事

「心配無用!足りないのはあなたの能力ではない。パソコンのスペックなのだ!!」

|準備➃ 担当者の最低限のWeb知識習得

社内の広報リーダーだからといっていきなり難しい知識や技術を備える必要など全くありませんが、やはり最低限のWeb活用スキルを身に付けることが必要です。

これもそうした知識、ノウハウはYouTubeやWeb検索で本当に沢山の情報が出てきますから、手軽に欲しい情報にアクセスできる時代です。また、一人がそうしたスキルを上げることで、他の社員の意識も高まります。そうして社内のWebやパソコンに対する「マインド」が広がっていくことも二次的な効果と言えるでしょう。

あまり難しく考え込まず、楽しみながら自分のものにしていけるような人が適任でしょう。顧客は基本的にレジャーで楽しみに来られるわけですから、ある程度の大胆さや思い切り、そして遊び心も時として必要です。

*Webリテラシーに関する過去記事

「今日で撲滅!PCいつでも全画面操作問題」

「部長も課長もタッチタイピングでスタバデビュー」

「データをちゃんと扱えないあなたは、きっと部下もちゃんと扱えない、、そんな時代です」

|準備⑤ Web制作会社に対する役割の理解

この記事を読んでいただいている方の会社の多くはWebの仕事はWeb制作会社に依頼されていると思います。しかし誤解してはいけないのは、自社でWeb対策をすると言っても自社でWebを構築することではありません。

あくまでも旅行・レジャー事業としてのマーケティング部分を制作会社ではわからない点を補うために、専門的に的行うということです。よってWeb制作会社は今後も大切な協業パートナーです。

自社で様々な効果を考えて考案したコンテンツをWeb制作会社に的確にディレクションしながらWebサイト上で形にしてもらうということになります。このことは過去にもう少し詳しく書いていますので参照して下さい。

*Web制作会社との協業に関する過去記事

「Web制作会社に対する誤解」

いかがでしょうか。ここまで体制や環境づくりについての項目を見て来ました。それを整備するには会社によりますがやはり少し時間を要すると思います。しかししっかり準備すれば後が楽ですのでそれぞれ是非検討してみて下さい。

最後に、目指している作業はWeb活用の基盤づくりであって広告のように短期で反応や売上げの成果を期待するものではありません。(もちろん書いた記事が予想以上のアクセスを集めるなどの嬉しい誤算もあったりはします)

1年、2年と業務のルーティンを熟していくことで結果が生まれます。何よりもWeb施策に取り組んでいると、リサーチや顧客レビューの管理作業からリアルの商品やサービスがブラッシュアップされていくという効果を私が接する現場でも確実に起きています。

正しく運用していくと「Webとリアル」は正にシナジーを生み出す源泉になると感じます。

【観光ビジュアルづくり】 新緑の緑を映し出す公園の池 滋賀県大津市皇子が丘公園 ポートフォリオ MTBS PHOTO 
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